続きです。





俺は息子をおっ勃てたままで、その場に尻を落とした。
ヤツはまたしても売春婦並みの早業で、
俺のジーンズと下着を片方だけ脱がしては、
俺の足の間に折った膝を付いた。

正直、俺はもうブチ込む事しか考えられない。

だけど一体どこにだよ。
ヤツの手はまた俺のを弄び始めている。
しかもイっちまいそうになる瞬間に、軽く手を止めやがる。

コイツにか?!。
コイツにブチ込めばいいのか?!

男同士もソレなりにできるらしいじゃん噂によれば。
だが、実際のところ俺自身のサイズを思っても、
男のケツにこんなもんが入るわけがない。
アレは特別なヤツらのハナシだろ。
無理なんだよどう考えても。

クソ!。
もう木の股でも構わねえ。
いやむしろ木の股を貸せ今すぐに。

「オイ・・。」
口でイかせて。もう手でもいいし。
そんなプライドをかなぐり捨てた懇願の為に俺は口を開いた。
その声は掠れた上に妙な吐息混じりで、
馬鹿以前にもう俺にプライドなんてもんは無いんだと、
俺は思い知らされた。

ふとヤツが手を止めて俺を見た。
直接の刺激が無くなったせいだろうか、
その瞬間、俺の頭の片隅にほんの僅かな理性が戻った。

俺が呆けたように見つめた先、
ヤツは未だに感情の落ちた切れ長の目で、冷ややかに俺を見つめ返していた。

一体コイツは、
こんな時ですら俺を通り過ごして、何を見ているんだろう。

そんな顔でこんな事するのってさ、
酷くないか?
なあ、八戒。


「・・何やってんの?。」
俺のソレは、おっ勃ったままだが、
口を突いて出た言葉といえば、あの最悪な懇願以外の何物かだった。

「セックス。」
「あのな。」
「正しくはまだ前戯ですか。」
「・・もう止めよ。」

ヤツは軽蔑したように笑うと、
俺の先走った体液が滑る先端を、指で軽くなぞった。
「・・っ!。」
「正直じゃないなあ。イかせてあげますよ。」

その代わり、と、ヤツが言葉を継いだ。
俺の足の間に膝立ちになり、自分のベルトに両手をかけたヤツを
俺は瞳孔を開いて見上げた。
まさか。

「その代わり、一緒です。」



- 続 -

 


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