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「行くとこないのよ。俺。今晩だけ泊めてよ。明日にはかえっからさ」
そう言って笑うとものすごく嫌そうな顔をする。
「八戒と喧嘩したのか?」
そばにいた小猿さんが俺に聞く。
コイツも、雨の日は機嫌が悪い。だけど。ちゃんと話しとかなきゃならないことがある。
「別に。大丈夫だよ」
悟空の頭をぽんと叩きながら言う
「なにしてる。はやくあがれ」
珍しく、俺を中に入れてくれるらしい
「やっさしー♪」
俺が茶化すと無言で拳銃を構え、俺に昇順を合わせる。
よけない。そう決めた。だからまっすぐ立って三蔵を見て笑う。
「悟浄!」
悟空が慌てた声をあげる。
すさまじい音と火薬の匂い。
やっぱ本気で撃ってくるよね。あの人は。
心臓打ち抜かれなかっただけでも感謝しないとね〜。
「三蔵!なにやってんだよ!悟浄!今、医者呼んでくるから!」
そんな言葉とバタバタする足音が遠くで聞こえる。
ふと見上げると三蔵。あれ〜。俺のほうが背高いのに何で三蔵が上から見下ろしてんの?俺のこと。
あぁ。俺座ってんのか〜。っていうか腹痛いんですけど…。
あぁ。打たれたんだっけか。
思考回路めちゃくちゃだわ。
「お前、何やってるんだ?」
あきれたように言う。俺のこと撃ったのに、全然動揺してないし。ムカツクよなぁコイツ
「んー。自己反省」
とりあえず、腹に手をやってみると血がつく。うぁ〜真っ赤。。
「なんだそりゃ」
あきれたように言うあいつ。
「んー。色々。終らせてきたから報告。それと、お前とも、もう、ねないから。俺代わりにしないで本人と交渉して。二人して突っ込む方しかやってくんなかったけど、本人との交渉後、どっちが下になるのか、俺の知ったこっちゃねーけど」
途中で買ったタバコを取り出して、火を付けながら言う
「どういう意味だ?」
眉間にしわが寄ってるよ三蔵。
「言葉どおり。二人とも俺を代わりにすんなってこと」
タバコをふかしながら言う
あれ、何かおれのとなりあったかい?
珍しく三蔵が俺の隣座ってる。
何かSEX以外で俺と触れること絶対しないのになコイツ。すげーめずらしい。
思わず肩に寄りかかってしまう、。
「代わりに、した覚えは無い」
ボソッと言う三蔵
「そう?の割には名前呼んでたよ。やってるとき」
笑いながら言う。もちろん嘘
「呼ぶわけねぇだろ。八戒とはネル気はねーよ」
うぁ、声が不機嫌。
笑いがこみ上げてくる。思わず笑ってしまう。
「何がおかしい?」
やっぱり不機嫌
「八戒も同じ事いった。『呼ぶわけ無いって』しかも、八戒には三蔵の、三蔵には八戒の名前言わなかったのにな。お互い意識してるってことだろ?」
俺は笑ったまま言う。
「だから何なんだ?」
不機嫌な声。だんだん遠くなる。
「んー。そう言われちゃうとね。そうなんだけど…そんなにお互いの事汚したくないのかなぁって。俺は良くって、お互い相手のことしか考えてないなぁと思ってさ。快楽的なこと好きだよ俺。だから…二人して俺なんだろうけど。どっちつかずで間にいてあとくされ無いのって俺だけからっ」
あー何か意識飛んできた。やばいかなぁ。撃たれんじゃなかった。まぁ、死なねーだろうけど。
「それがどうした?」
どうしたって、それが嫌になったっって言っても納得しないよね〜三蔵サマ
「まぁ、ね。体だけでも良いんだけど…。きっきもち良いし、二人とも上手いしっ、三蔵なんか、絶対チェリー、だと思ってたのに、上手いし」
タバコ…すいてぇ。あれ、今吸ってたのは?どこだ…。マジでそろそろヤバイ?
「もう話すな」
うぁ、三蔵が心配してる?もしかして。それはそれで、おかしいけなぁ。
「俺…なんか…で…あいつや…お前の…気持ちが…埋まるなら…オコガマ…シイケド…癒せる…なら…それ…でも良…かったん…だけど…二人と…も…俺じゃ…無理だから…ちゃんとっ…お…互い…汚し…たくない…ほど…大事だと…しても…俺を…通して…ツナガッタ…気でいるの…は…ヤメテ…」

三蔵ともヤってる事が八戒にばれた時、八戒がものすごく痛そうな顔した時に気付いた。
八戒は、汚したくないから、俺を代わりにしたんだってことに―。
三蔵は、八戒と繋がりたいから、俺とネタってことに―。
別に俺が二人の、大切な人間だったわけじゃないってことに―。
だから、二人に、終わりを告げられるくらいなら、俺から終わりにしたいじゃん。それくらいは、俺がしたって良いじゃん。一応プライドあるし
そんな事を思いながら、俺は意識を飛ばした―。

ふと気付くと、騒がしい。
「何でっ!こんなことになってんだよ」
悟空が騒いでる。
「悟空。落ち着いてください。三蔵が悟浄に銃を向けるのはいつものことでしょう?」
八戒も来てるし。何か最悪?
「でもっ。悟浄、銃向けられたとき手を上げて、笑ったんだ。そしたら、普通、撃つの止めるだろ?!何でっ撃ったんだよっ三蔵っ。来たときから普通じゃないの判ってただろ?なのになんでっ」
ありゃ。悟空にもバレてたんだ。おかしかったの。
それにしても三蔵様無言?反省でもしてんの?
「うるせぇ」
ありゃー。不機嫌な声。
「煩くない!何で、こんなことになったのかきいてるだけだろ?!」
引かないね〜。小猿ちゃん
「コイツが勝手に誤解しただけだ」
「誤解?」
はいはい、それで通したいわけね。
でも、本心じゃない言葉はいらない。
「何が誤解じゃないのか、みんなの前で言えよ。三蔵」
俺が口をはさむ。
「「悟浄!」」
八戒と悟空の声が重なる。
三蔵は黙ってみてるだけ。
俺は気合を入れて起き上がる。
うーイテェ。
「何が誤解?どのへんが?ちゃんと言えよ」
ふっと三蔵が八戒を見る。何で八戒のほう見るわけ?それでよく誤解とか言えるよな。
まぁ。お前らより、俺のほうが感情隠すの上手いから、俺のせいでも別に良いや。
「うっそん。良いよ別に。誤解でも何でも。俺の中では終ったことだし」
そう言って気合を入れて立ち上がる。
「まだ、無理だって!悟浄!」
慌てて、悟空が止める。
「こんぐらいじゃ死なねーよ。それより、タバコある?」
そう言いながら、笑う。
「捨てた。血まみれだったし…」
悟空が言う。そんなに吸ってなかったんだけどなもったいねぇ…。
「んじゃ。帰りますか」
そう言って歩き出すと慌てて、悟空と八戒が俺を止める為に腕をつかむ。
「俺にサワルナ」
まっすぐ、八戒のほうを見て言う。
まだ、家に帰ってない。だから普通にしてやる必要は無い。すげー屁理屈。
困った顔をしながら掴んでいた手を離す。
「小猿も俺は木じゃねーんだから。ぶらさがんな」
悟空のほうを見ながら言う
「イヤダ。だって、離したらどっかいっちゃいそうだから」
そうきたか。まいったねぇ〜。コイツに行動判られるようじゃ終わりかね?
「タバコ無いところにいたくないしねぇ。家に帰るだけだよ〜だから、離して」
茶化して言ってみる。
タバコ吸いたいってのもあるけど、ここに居たくないってのもある。
「三蔵のあるから、それとってくる。だから、もう少し。ここで安静にしててよ。悟浄」
三蔵のたばこねぇ…。ナイヨリましって感じしかしねーけど。
必死の悟空を見てしまうと、これ以上我侭も言えなくなってしまう感じがする
「はい。はい。小猿さんは我侭ですねー。誰が、こんなに我侭に育てたんだか?」
茶化すように三蔵を見る。
三蔵がお約束で、銃を俺に向ける。
『避けないよ俺は、だから心臓、ちゃんと狙えよ』そう思いながら、手を心臓のところに持っていき、三蔵を見て笑う。
「なにやってんだよっ!」
かばうように悟空が俺の前に立つ。
「いつもの事だろ?別にあせる必要は無い」
そう言いながら、悟空の頭をポンポンとたたく。
「よける気無いくせに、いつもみたいによける気無いくせに。勝手に、三蔵使って死のうと思うなよっ」
俺の前で下を向いて悟空が怒ったように言う。
「そんなことねーけど?それより、タバコさっさと取ってコイよ。じゃないと俺帰っちゃうよ?」
そう言うと、悟空は俺にこれ以上何聞くのをあきらめたように、部屋を出て行った―。

「俺たちはお前の何なんだ?」
悟空が出て行った後、三蔵が、俺に向かって言う
こうゆうこという三蔵ってなんからしくないなぁ。変だよ三蔵。
「仲間っていうか共犯者?まぁ、恋愛感情もってるわけじゃねーし。それに昔、三蔵サマ言ってたじゃん。俺のこと下僕だって。下僕に愛情感じんの?」
三蔵の方に向き直って言う。
「じゃぁ、下僕なら、下僕らしく、俺の言うことだけ聞いてろ」
そうきたか。
「んで、おめーにマタ広げで、クワコンデ、おめーの下であえいでろって?それに飽きたから、やめるっていってんじゃん。無意味な事やってんのめんどくさいからやめようっていってんじゃん」
三蔵をにらみながら、言う。
「何を勝手に誤解してるのかわかんねーけどな。ヤリタイと思うのはお前だけだ」
三蔵があっさりと俺に言う。
「ヤリタイだけだろ?性欲処理になんか付き合ってらんねぇ」
俺が笑いながら言う。
「別に。性欲処理なら他の奴でもかまわねーよ。ただ、お前が良いって思うだけだ」
段々機嫌が悪くなる三蔵。
「何で?」
だから何で俺なんだよ?好きな奴とだけやりゃぁ良いじゃん。
「さぁな?ただ、今、ヤりてぇなって思うのはお前だけで、八戒とヤろうとはおもわねー」
「僕も。三蔵とネタいとは思わないですね」
八戒も三蔵に便乗するように言う。
「何で?俺なわけ?二人して」
呆れたように言う。
「「さぁ?」」
声をそろえて首をかしげるな。
「花喃が死んだ後、もう誰も好きにならないと思いました。だけど、僕はまた、人を好きになりました。それが悟浄貴方です。だから、悟浄。例えば貴方が死んだら、貴方の代わりに、他の誰かをまた好きになるでしょう」
いきなり、八戒が俺に向かって言う。
何で突然そんな事を言い出したのかわらないし、キキタクナイ。だけど、きかなきゃいけない。
「それで?」
言葉を切った八戒に続きを促すように俺がきく。
「三蔵が死んだ場合、三蔵の代わりはいないんです。三蔵を思うように、他の誰かを思う事は無いと思います」
まっすぐ、俺を、見て言う
「それってさ。すげー三蔵の事が好きだってことだろ?だったら、別に、三蔵とくっつきゃ良いじゃん。俺、ほっといて。俺の代わりはいるんだろ?だったら、俺にかまうなよ」
笑いながら言ってやる。
「でも、体を繋ぎたいと思うのは悟浄なんです。非生産的な事でも、ぬくもりを感じたいと思うのは悟浄なんです」
俺のそばに来て俺を抱きしめながら言う、八戒。
「それは、三蔵の事、汚したくないから、俺を代わりにしてるだけじゃねぇの?まぁ。俺が三蔵ともやっちゃったから、汚す汚さないはなくなっちまったけど」
抱きついてきた、八戒を引き離しながら言う。
「かんけーねぇよ。お前だから抱きてぇと思ったそれだけだ。確かに、俺も、八戒と同じように、死んだら、八戒の代わりはいなくておめーの代わりはいるかもしれねーけど、今、俺がヤリタイと思うのはお前だけで、八戒とヤるなんざ考えたこともねぇな」
今度は後ろから三蔵に抱きつかれる―。
精神的な繋がり…。
肉体的な繋がり…。
どう考えたって、精神的なものに叶うわけねーだろ。
何で二人して、俺かね?
何で二人がくっつかないかね?
後ろから抱き付いてきた、三蔵の腕を解き二人と均等に距離を置く位置まで、歩く。八戒と三蔵の方を向く。
「八戒は、三蔵を汚したくないから俺を代わりに、三蔵は、八戒と繋がりたいから俺とネタんだろ?だから、そんなんだったら、二人で繋がっちゃった方が早いでしょ?」
「「はぁ?」」
だからユニゾルなよ…。
「八戒に、三蔵ともヤってる事が八戒にばれた時、八戒と俺がヤってるのが三蔵にばれたとき、お前ら何も言わなかっただろ?それはそうゆう事だから言わなかったんだろ?」
「「あぁ。」」
ものすっごく苦そうな顔をしながら、二人で顔を見合す。
ほら、勝てない。
「それは、貴方に何か言って僕から離れられるのは嫌だなぁと思ったからで…それに、快楽にとことん弱い、貴方に何を言っても無駄でしょ?」
呆れたように俺を見る。
「怒って欲しかったのか?浮気するなって」
三蔵が言う。何かやばい方に話が行きそう…。
「別に。もぉ終った事だし、どうでも良いや。俺の代わりはできるんだろ?二人とも。だったら俺にかまうなよ。終わりにしようぜ」
俺が二人を見て笑って言う。
「「はぁ?」」
「馬鹿かお前は」
「ほんと、馬鹿ですね」
同時に言われる…。だから、ユニゾってんなよ。もぉ…。
「じゃ、馬鹿と付き合うな」
そう言いながら部屋から出て行こうとすると腕をつかまれる。
右腕は八戒。左腕は三蔵。連行されるみてぇ。
「『死んだら』って言ったでしょう」
「『死んだら』って言っただろ?」
同じことを言うな。
「怒って欲しかったんですね、浮気するなって。悟浄が三蔵の事も必要だと思って抱かれてるんだとばかり思っていたので、だから、我慢してたんですけどね〜。嫉妬して欲しくて三蔵に抱かれたんですか?」
「同感だな。怒って欲しくて八戒に抱かれたのか?」
二人で笑いながら言う…怖いんですけど…。
「勝手にそんな事思うな!別に成り行きでしただけで、別に、なんとも思ってね―よ。ただ、二人ともほっとけなかっただけで、SEXして、何か変わるんだったらそれでもいいなと思っただけで…ってちょっやめろってば。悟空戻ってくるだろっ。それに俺怪我人だぞ!」
おもいっきし服の中に二人分の手が入ってきて、俺の体を弄る、
「悟空が来なくて、怪我が治れば良いんですか?じゃ。家に帰りますか?」
八戒が笑いながら言う。こういう時の八戒が一番怖い…。
「…汚ねぇーぞ。お前」
三蔵が八戒に向かって言う
「別に。汚くは無いでしょ?『僕と悟浄の愛の家』に帰るんですから」
や。お前、居候なだけで、俺の家なんですけど…。しかも『愛の』ってナニ?
「サルがうるせーから、サルが良いって言うまでは居ろよ」
そう言いながら、タバコを取り出して火をつける三蔵。もってんじゃん。タバコ。くれよ…。
「あぁ。三蔵タバコ持ってんならくれよ〜」
思わずそう言うと、
「怪我人なんだろ?タバコ吸うんじゃねーよ」
と笑われる。
「ケチ」
少し不機嫌な声で言うと、笑いながら、キスをされる―。
「これで我慢しろ」
しれっと言う三蔵。絶対顔真っ赤だわ…俺。
「ずるいですよ三蔵」
八戒が言う。
「あぁ?別に俺のもんだし。これ」
俺を指差して言う三蔵。もの扱いですか…俺は…。
「僕のものでもあるんですけど?」
にこやかに笑いながら言う八戒
「お前は俺をうらぎらねぇよな」
「悟浄に関しては別ですね」
怖い…。
もしかして、あのままだった方が良かったのか?
俺、自業自得?
「今更、コイツはしょうがないと思うけどな、他の奴としたら殺すぞ」
「今更、この人とはしょうがないですけどね。他の人としたら許しませんよ」
同じような事を同時に言う二人…。
「まぁいづれ、俺だけのものにするがな」
「いづれ、僕だけのものになってもらいますけどね」
こんなとこで張り合ってどうするんだろう?こいつら、精神的に繋がってるってのは、似てるってことなのか。
だとしたら俺はものすごい失敗をした気がするけど…。
「勝手にしてください…」
俺はそう言いながら、ため息をひとつついた…。
今後どうなるかは神のみぞ知るってか…。

end


 


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