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 水月 漣 2002/10/24 
 
   ナゼカ、重苦しい雰囲気の中、それぞれの好みの飲み物を入れ、そして、ケーキを切り分けている時に、またドアが開き。
  「オマエ。飛獣部隊のヤツ知り合いとかいるか?」
  「サンジさんてすごいんですね」
  と同時に言われた。このツーショットも珍しいな。と思いつつ、
  「何が?」
  敬語も使わずに素できいてしまう。
  「ファンクラブがあるんですよっ」
  それは初耳だけどそれのどこがすごいんだ?
  「それなら、テニスクラブ所属の方には全員ありますよね?」
  思わず言ってしまう。
  「テニスクラブ所属には全員?へ?あるんですか?俺の?」
  「あるじゃないですか」
  「知らなかった」
  コイツ鈍すぎ…。そこにいた全員が溜息をつく。
  「でも宮廷に来た日にできたのってサンジさんが初めてだって乾が言ってましたよ」
  『それってすごいですよねぇ〜』と感心したように言う。
  この場の雰囲気は数名を除いて、和やかなムードに戻る。
  少し大石が笑った気がする。もしかしてコレを狙った?まさかな。
  「俺の質問…」
  ゾロのことを思わずすっかり無視していたようで。少し機嫌が悪くなったように言われた。
  「オマエ以外はオマエの知り合い関係に挨拶する程度だけど?」
  無視して悪かったなんて言ってやらないが質問には答えてやる。
  「そういえば。サンジさんにちょっかい出してたヤツの『相手』が飛獣部隊…」
  桃が思い出したように言う。それを余計な事を言うなというように不二がニコヤカニ笑って止めてる…睨むんじゃなくて、笑ってってのが怖い…。
  しっかし、ゾロがその『相手』から嫌がらせを受けているとか…だとしたらどうすれば良いんだ?
  「別に嫌がらせとか受けてねぇぞ」
  ゾロが俺の頭を軽く叩きながら言う。そんな心配そうな顔してたか俺?
  「心配してねぇよ。オマエなら自力で何とかすんだろ?」
  そう言って笑ってやる。
  「あたりまえだろ」
  ゾロもそう言って、ニヤッと笑うぅ?ヒクツイタ笑いだよな。ゾロが何か固まってる気がするんだが…
  「へぇ〜。そいつが『ゾロ』」
  オヤジの方を見ると、テーブルに頬杖をつきながらゾロを見ている。
  「騎士団飛獣部隊所属 ロロノア ゾロです」
  一瞬怯んだかに見えたゾロがしっかりオヤジを見据えて言う
  他の奴らは感心したようにゾロを見てる。
  「ふ〜ん」
  面白いモノでも見つけたかのようにゾロを見て言うオヤジ。
  ゾロは目を逸らさない。
  「何で知り合いが居るかなんてサンジにきいたの?」
  話を戻すようにリョーマが言う。
  緊迫した状態がとける。ヨカッタ、アリガトウッ!リョーマ
  「や。さっきなんかいきなり『サンジさんに大変申し訳ないことをしたと伝えてくれ』とかいきなり言われたんだよ」
  俺の方を見てゾロが言う。
  「そしたら普通『何かされたか?』とかきかない?」
  不二がボソッと言う。確かにそうなのだが…
  「それじゃサンジ、答えない」
  リョーマが不二に向かって言う。確かに、本当に何かあった場合、そうゆう訊かれ方をされたら俺なら言わない。
  え。てことはゾロ、もしかして心配で来たのか?
  「で。心配で来たわけ?」
  そう訊くと
  「心配してねぇよ。お前なら自力で何とかするだろ?」
  とさっきの俺と同じ言葉を吐きながら笑う。
  「当然」
  俺もそう言って笑う。
  「らぶ。らぶ…。あついにゃ〜」
  その言葉を聞き一番奥の席らへんの温度が下がった気がする…そこにいるのはオヤジ…。菊丸。余計な事を言うんじゃねぇ。
  「親父大人気なさすぎ」
  リョーマがボソッと言う。
  「それがチチオヤに向かって言う言葉か?」
  苦笑いしながら、オヤジが言う。
  「サンジが何も相談してくれないから寂しいだけでしょ?」
  リョーマがオヤジの方を見て呆れたように言う。
  はぃ?どうゆう意味ですかそれは。
  「今回の事だって、諜報部使ってどうしてそうなったか調べさせてたし」
  …オヤジ、諜報部の使いかた間違ってねぇか?
  「あぁ。それで、サンジさんと分かり合っちゃってるゾロさんにヤキモチを焼いたと」
  ポンと手を叩きながら、不二が楽しそうに言う。
  「それって、娘に彼氏ができた父親が彼氏に嫉妬するみたいだよねぇ」
  菊丸、お前黙れ…。
  「実際そうなんじゃないっすか?」
  桃お前も黙れ…。あ〜も〜どんどん温度差がってくよ。しょーがねーな。
  「別に『オヤジ』をナイガシロにしてるわけじゃねぇけど?」
  そう言ってオヤジの方を見る。
  俺としては継承権は放棄してるし、庶子に近いわけだから、けじめの部分でもオヤジのことを『オヤジ』って声に出して言うのは絶対に止めようと思ってたんだけどなぁ…。多分。その事も不満だったんだろうなぁ。リョーマのことは『王子』と呼ばないで『リョーマ』って呼んでるし。これは最初会った時に王子だって知らなかったからそのまま『リョーマ』って呼んでて、その後、呼び方変えるなってリョーマに言われたからなんだけど…。
  「はぁ」
  オヤジに溜息をつかれる。
  「どうしたんですか?」
  笑いながら訊いてやる。
  「一応、父親なのに読まれているなぁと思っただけだよ」
  苦笑いしながら言う。
  とりあえず部屋の温度は戻った感じで良かった。
  「まぁ。俺にも色々あるわけですよケジメを付けたい部分とかね」
  「ずるいよね。何の努力もしないで呼んでもらえて」
  リョーマが拗ねたように言う
  「何が?」
  オヤジがリョーマに訊く
  「別に…」
  拗ねたように言う
  「あぁ、サンジさん王子が『この国の王子』だって知ったときに名前で呼ぶの一時期止めてましたもんね。その時、王子機嫌悪くって大変だったんですよ」
  桃が言う…。だから、余計な事を言うなっつーの。
  「あぁ。あの時…」
  大石が思い出したように言いながらこっちを見る。思わず大石を見返して、笑ってしまう。あぁ。あれは俺が悪かったです。ハンセイしてます。
  「にゃにしたの?」
  菊丸が好奇心で聞くが知っているやつらは誰も答えない。
  「別になんでもないっすよ」
  リョーマが赤くなりながら言う。
  あの時大石とリョーマを『泣かせない』って約束したんだけどなぁ…また泣かせる事になりそうなんだけど。大石は許してくれねぇだろうなぁ…。怒った大石って不二よりこえーんだよな。そんな思いを抱きながら、菊丸や桃が騒いでいる見る。
  オヤジの湯呑にお茶が無い事に気付きお茶を足すためにそばによると
  「レイの件な」
  いきなりオヤジが小さい声で話し出す。
  「『レイの件』?」
  思わず俺も小声で聞き返す
  「一連の騒動だよ」
  そう言って笑う。
  「あぁ」
  思い出したように言うと、オヤジが話を続ける。
  「別にコイツらがここに集まる事に嫉妬してってわけじゃねーから。それに、その事については、かたついたし。コイツらがここに集まるのはここが年相応でいても良い場所で、居心地の良い場所だから集まるんだ。だから、そうゆう場所なくさないでいてやって欲しい。色々言っちまって悪かった」
  かたがついたというのはどうゆうことなのかよく判らないが、まぁ、この人がそう言うのなら信じても問題は無いと思う。
  「政治的な問題は?」
  ちょっと嫌味な言い方になってしまったが訊く
  「オマエの私生活に関しては俺がトクベツシしない程度に守る。イチオウ『オヤジ』だしな」
  苦笑いしながら言うオヤジを見て俺も笑う
  「アリガトウゴザイマス。コクオウサマ」
  そう言うと少し嫌な顔をする。
  「ここに来たときだけでも俺に対する『敬語』をやめてカツ『オヤジ』と呼んで欲しいといったら我侭か?」
  素直にそういやぁ良いのに。
   「リョーマと同レベル」
   そう言って笑ってやる
   「悪いか?同レベルで」
   開き直ってるし
   「別にかまわねぇっすよ…ただし、俺ののところに来る場合、ここにいるって事を宰相に直接伝える事。それと、職務放棄してここに来たら二度とオヤジと呼ばないから。そのつもりで」
   そう言うと少し考え込む
   「ムリ!」
   あっさり言うし
   「リョーマは言いつけ守ってますけど?リョーマ以下?」
   ちょっと小馬鹿にしたように言ってやるとむっとした顔をする
   「オヤヂからかって楽しいか?」
   拗ねたように言う
   「すんごく♪」
   楽しそうに言ってやる。
   「判った。前向きに善処する」
   「それって何もしないってことじゃねーの?」
   笑いながら言ってやる。
   「善処はする」
   それしかいわねーし
   「ハイ、ハイ」
   ふと気付くと周りが静かになっている。
   「やっぱ。ずるい」
   いきなりリョーマが言う。
   どの辺から聴いていたんだろうかコイツらは…
   「イイダロー」
   そう言いながら、俺の肩に手を回す。
   オヤジ大人気ない…。
   そう思いながら、俺は笑った―。

   Endie

  
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 素敵なおはなしありがとうございました!。
 リョーマの父をリクに出すなんて反則技にちゃんと応えてもらって感謝です。

 『reino granblue』の更なるおはなしや設定は「共有領域」でどうぞ(^^。
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