フリーメール評議会 〜 無料メールってどれがいい?   LastUpdate:2006/9/22 since:2006/9/22

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「POPアクセス可」と「外部POPアクセス可」の違い

「POP機能」とは、その無料メールを自分のメーラー(Outlook等)で読めるかどうか、だと「全件簡易表示」の下部に書きましたが、 正確には、「POP3へのアクセスを許可しているかどうか」です。「110番ポートへのアクセスを許可しているかどうか」とも言えます。

もう少しくだいて書きます。
通常ブラウザでホームページを閲覧しているとき、私たちは80番ポートにアクセスしています(proxy経由の場合はまた違うのですがここではは割愛)。 ポートとは、サーバへの入り口番号、もしくは玄関IDと考えてもらうと良いです。 通常メールを読むには110番ポートにアクセスし、送信するには25番ポートにアクセスします。 しかし、ブラウザからメールを読んでいる場合はアクセス先は80番ポートです。

つまり、メール提供社はブラウザでメールを読める仕組みを使わせることで、110番ポートへのアクセスを禁じることもできるわけです。 ブラウザでメールが読めるなら、Outlookからは読めなくてもまあ仕方ないか、と思えますし。無料で提供してもらっている場合は特に。

しかし何故110番ポートを閉じるのか(メーラーではメールを取らせないのか)は気になるところですよね。 メール提供社毎都合は違うかもしれませんが、開くポートが多いと危険が増えるのは確かです。 110番ポートにt直接アクセスするスクリプトを書いて無限ループなどされたらサーバに負荷がかかって非常にイヤな感じでしょう。 貧弱なサーバならダウンするかもしれない。 セキュリティの手間を省くためにも開く玄関口は少なくしたい、というのがメール提供社側の思惑ではないでしょうか。

ところがです。自サーバの110番ポートを閉じているにもかかわらず、「自サーバの80番ポート経由で他社の110番ポートを叩いてあげるよ」 というサービスを提供しているところが多々あります。これがつまり「外部POP可」の意味です。 具体的には、メール提供社Aのブラウザでメール提供社Bに届いたメールを読める、ということです。 まあどこのPOPでも叩いてあげるという意味ではなく、当然110番ポートを解放している他社に限るわけですが。サービスを提供してもらう 側からすれば便利な機能です。 しかし「自分のとこは閉じてて他のところはたたきにいくのか〜」となんとなく釈然としないのは私だけでしょうね。サービスしてもらって文句たれるのもおかしなハナシです。

さて。ここまで読んで頂いたら、「POPアクセス可能」と「外部POPアクセス可能」の違いが分かって頂けたかと思います。 言葉は似てるのに非常に大きな違いですよね。 全部のメールを自分のメーラで押さえておきたい場合は「アクセス可」なPOPは御社か他社か両方かが非常に重要です。 サービスを提供してくれるところのサイトにはこの二つの意味の区別を曖昧に「POPアクセス可」と記述しているところが少なくありませんので、 フリーメール選択の際は気をつけてみると良いかと思います。

ちなみにSMTPの利用可不可もこれと似たような話になります。 メール提供社のサーバを使って自分のメーラでメールを送るのは25番ポート経由、メール提供社のウェブサイトからメールを送るのは80番ポート経由になります。 最近は25番ポートを開けているサーバは地の果てにあってもポートスキャンで探し出され、あっという間に迷惑メール一括送信の巣窟にされてしまいます。 なのでSMTPを解放しているということは非常に勇気のあることです。感謝をこめて敬礼!。しかし多くの迷惑メールはこれらのサーバ経由で送られているというのもまた事実です。 便利さとキケンは表裏一体なんですね。


やや雑談・・こまかいつっこみ
yahooの解説ページで「メールソフトを使ってYahoo!メールを送受信できますか」という質問の説明のなかに 「Yahoo!メールをOutlook、Eudora、Netscape Messengerなどのメールソフトで送受信することを、『POPアクセス』と言います。」 と明記してあるのですが、これは違うと思います。「yahooではそう言うんだ」と言われてしまえばそれまでですが。 POPアクセス可でもSMTP不可かもしれず、メーラーでメール受信できてもメーラーから送信はできないという可能性は、一般的にはアリです。